記事詳細

【食と健康 ホントの話】甘い物は日中活動時間に摂る方が脂質蓄積抑制 (1/2ページ)

 果糖を含むお菓子や清涼飲料水は、体脂肪を落とすこととは別の理由で控えたほうがよいことがわかってきている。メタボの主要因の1つである、脂質代謝異常を引き起こすからだ。

 体脂肪を減らす目的で、いわゆる「低糖質ダイエット」が流行っているが、それはご飯やパン、麺類などの「デンプン」を控える食事のこと。デンプンに多く含まれる「ブドウ糖」がヒトの主要なエネルギー源だが、常に多く摂取していると内臓脂肪が増えたり、血糖値をコントロールするホルモン、インスリンが効かなくなったりしてメタボになりがちに。そうなると食後の血糖値が上がりやすくなり血管を傷つけ、動脈硬化のリスクが上がってしまう。

 糖質はデンプン(多糖類)の他に「糖類」も含まれる。糖類は、ブドウ糖や果糖などの「単糖類」と、ショ糖(砂糖。ブドウ糖と果糖でできている)などの二糖類がある。ごはんやパン、麺類などを多く摂りすぎると血糖値に影響し、お菓子や甘い飲み物の摂りすぎは血液の脂質に影響するのだ。

 先週紹介した名古屋大学大学院生命農学研究科の小田裕昭准教授らの研究グループによる最新の研究では、果糖を含む砂糖の摂取が腸内細菌叢(そう=集団)を変化させ、それが肝臓に中性脂肪がたまる「脂肪肝」と、動脈硬化の原因になる「高中性脂肪血症」に影響することを、ラットの実験で明らかにした。

 とはいえ、甘いものをまったく摂らないのは食の楽しみが半減し、我慢しすぎるとストレスにもなる。そこで小田准教授は、砂糖摂取のタイミングを体内時計に合わせて日中の活動している時間帯に限れば、脂質代謝異常が抑制されるのではないかと仮定し、2018年に夜行性ラットを使って実験している。

関連ニュース