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【ベストセラー健康法】2万人のウンチから分かった腸内と寿命の関係 『「腸内細菌」が健康寿命を決める』(集英社インターナショナル) (2/3ページ)

 しかも、あるとき、がん患者のウンチを定期的に分析していた時期に、滅菌ピペットを口で吸って操作する中、勢い良く吸い過ぎてウンチを飲んでしまったこともあるという。他に、肉だけを食べ続ける人体実験や、メロンの香りのするウンチなどなど…地道かつ大変なウンチ研究を経て、わかってきたことはたくさんある。そのいくつかをご紹介しよう。

 (1)「宿便」は存在しない=小腸の粘膜は人体で最も新陳代謝のサイクルが早く、どんどん増殖して3日毎にリニューアルするため、古い粘膜ははがれてウンチとして排泄されることから「宿便」というものはない。

 (2)腸は第一の脳=脳のルーツをたどるとヒドラなどの腔腸動物に行き着くが、彼らは脳を持たず、腸にある神経細胞だけで活動している。つまり、脳の大本は腸で、実は「第一の脳」ともいえる。

 (3)セロトニンが腸で作られる!?=セロトニンはもともと腸の神経伝達物質であり、実は人体にあるセロトニンの90%が腸で作られている(とはいえ、腸のセロトニンが脳に移行するわけではなく、働き方は異なる)。

 (4)長寿菌の発見=健康長寿の人から多く検出される腸内細菌グループがある。それは酪酸産生菌であり、乳酸菌と複合的に働くことで、腸内環境を良くしていることが明らかになっている。これらを合わせて「長寿菌」と辨野氏は呼ぶ。

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