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【ぴいぷる】味博士・鈴木隆一 旨さを「見える化」 「悪魔の食べ合わせレシピ」が反響 (2/3ページ)

 「甘味と塩味が同程度の食べ物は病みつきになります。ツナマヨやチョコがけポテトチップスがいい例です」

 味覚に興味を持ったきっかけは、慶應義塾大学理工学部2年のとき。横浜・日吉校舎に近い綱島街道沿いに潰れそうなラーメン店があり、友人と一緒に「僕たちに任せてくれませんか」と直談判し、立て直しに関わった。

 「当時は、家系のラーメン店に行列ができていて、味はソコソコでも、早く食べたいというニーズがあるんじゃないかと思いました。学生をターゲットに、思いっきりこってりした豚骨醤油系の味にモデルチェンジしたら、結構、繁盛しました」

 自分が旨いと思っても、人によっては違う。なぜ違うのか。味覚を数値化できたら、商品開発などビジネスとして成立するのではと考えた。2008年、大学院理工学研究科の卒業と同時に、慶大からの出資で「AISSY(株)」を設立した。

 「社名は、人工知能センシングシステムの略称。同時に『I SEE』とも発音でき、世の中を『見える化』するという意味も込めました。もう1つ、慶大と共同開発して完成した『レオ』は、初期にいたスタッフの飼い猫の名前です」

 AISSYの主な事業は、食品、飲料会社の商品開発と販売促進の手伝い。味を数値化するAI技術によって、おいしくなる組み合わせや、異なる種類の商品を同じ売り場に並べるクロスマーチャンダイジングも提案しやすくなった。

 「時代によって、消費者が好む味も変わります。どのような味が求められているのかを探り、何を仕掛ければよいかを展開します」

 最近では、ブルドックソースの、ウニにも合う「Jソース」や、花王のサバにも合う「ヘルシア緑茶うまみ贅沢仕立て」などに関わっている。

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