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【医療 新世紀】認知症の人の痛みに気付くには? 呼びかけて「普段との違い」を観察 (2/2ページ)

 ▽まず声掛けを

 西川さんは何よりもまず、「本人に呼び掛けて反応をよく観察する」ことを推奨する。

 「安心させるように、小さな声から大きな声へ順に、名前を優しく呼んでみる。すぐにこちらを向いてくれれば強い痛みはないと思っていいが、全くこっちを見ないときは激しい痛みも疑われる」という。

 呼吸の様子にも注意を払う。穏やかな息づかいなら痛みは弱いが、はあはあしたり、頑張って息をしたりするのは少し痛いのかもしれない。それが長く続いて音を伴う息づかいが現れたら強い痛みだ。

 声も同様に大事だ。声を上げないときは痛みはあっても弱い。大きな声は要注意になる。表情が穏やかか、険しいか。顔をしかめたり、ゆがめたりするようなら、強い痛みが考えられる。

 ▽痛み止め

 痛むのではないかと思われるとき、かかりつけ医から痛み止め薬が処方されていればそれを服用する。ただ、その際にもアドバイスがあるという。「その薬は、飲んだ後どのぐらいで効き始めるのか、効き目がどのぐらい続くのか、医師や薬剤師に聞いてあらかじめ知っておいた方がいい」というのだ。

 薬を飲んで、説明された特徴の通りに効いた場合は問題ない。

 一方で、効くべき時間になってもまだ痛そうだったり、効き目が続かなかったりしたときには受診するか、医師に相談するべきだという。

 周囲が知らない間に転倒、骨折していたり、症状が典型的ではない狭心症などの心臓血管系の病気が隠れていたりする場合もある。

 西川さんは「受診する際には、痛みのきっかけとその時刻をメモしておくと、痛みの原因を突き止める手掛かりになることがある」と話した。

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