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【食と健康 ホントの話】夜型になると体調や仕事などのパフォーマンス低下 水溶性食物繊維の朝食で、体内時計を「朝型化」 (1/2ページ)

 体内時計は、さまざまなきっかけで夜型になりがちだ。夜型になると、体調や仕事などのパフォーマンスが低下する。それを朝型に整えるためには、毎日のリセットが必要である。

 体内時計のリセットの方法は、朝の光を浴びることと、朝食を食べることが有効だ。体内時計と栄養学に詳しい、早稲田大学先進理工学部電気・情報生命工学科の柴田重信教授は、体内時計のリセットをうながす朝食の内容は、大きく分けて次の3つだと話す。

 (1)炭水化物とタンパク質の豊富な食事を取る

 (2)カフェイン含量のドリンクを夜飲まず、朝飲む(社会的時差ボケにも効く)

 (3)水溶性食物繊維も体内時計をリセットする(腸内細菌に効果的)

 今回は(3)について。プレバイオティクス(腸内細菌のエサ)として水溶性食物繊維を摂取すると、短鎖脂肪酸が増加する。腸内細菌によって生成される短鎖脂肪酸は、大腸上皮細胞のエネルギー源となり、腸のバリア機能を強めて病原体の侵入を防ぐ働きがあることなど、大腸を健康に保つ作用が知られている。

 また、一部は血流によって全身に運ばれ、肝臓や筋肉、腎臓などの組織でエネルギー源や脂肪を合成する材料として利用される。さらには脂肪細胞や交感神経に存在する短鎖脂肪酸の受容体からエネルギー代謝に影響を与え、抗肥満、抗糖尿病作用があることもわかってきている。短鎖脂肪酸のうち、とくに酪酸やプロピオン酸が体内時計に影響するということが、柴田教授らの研究で明らかになってきた。

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