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【罹患率1位 大腸がん予防最前線】低用量アスピリンで腺腫6割抑制 8カ月服用、がん化を阻止 (1/3ページ)

 大腸がんは、遺伝的な要因に加え、加齢や食生活の乱れなどが重なり、中高年以降に発症しやすくなる。年間の新しい患者数(罹患率)でも大腸がんは第1位で、増加傾向にある。そんな大腸がん予防のために、近年、既存薬での予防法の開発が進行中だ。腸活も含め、最新の研究について専門医に聞く。

 

 大腸がんは、大腸内視鏡検査で見つかったポリープを切除すれば、予防になるといわれる(別項参照)。ポリープの中でも、大きくなると大腸がんへ移行しやすい「腺腫」が見つかると、定期的な大腸内視鏡検査が必要となり、「大腸がんになるかもしれない」といった不安や恐怖も抱えることになる。

 予防に努めても、遺伝や加齢に抗(あらが)うことは難しく、食生活の見直しも個人でできることは限られる。そんな悩みが、近い将来、解消できる可能性が見えてきた。

 「私たちは、1日100ミリグラムの低用量アスピリンによる大腸がん予防の研究を行っています。先頃、大腸がんリスクが非常に高い家族性大腸腺腫の臨床試験で、腺腫の増大を優位に抑制することができました」

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