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【BOOK】使い倒して問題解決“する哲学”が必要だ 小川仁志さん『結果を出したい人は哲学を学びなさい』 (3/3ページ)

 --ド味噌汁!?

 「順序も大切で、入り口が論理的だと話が広がりません。また最終的に理にかなった創造が生まれるには、言葉は常識にとらわれない、ハチャメチャでも思いつくままのオリジナルなものがいい。それを何回も何十回もやってみる。頭の筋トレ、脳みそ・思考の千本ノックをするうち、本質が姿を現します。上司に企画を出すと、切り口は面白いのに結論はありきたりじゃないかと怒鳴られた経験はありませんか。それは常識にとらわれていたり、考え方の順番を間違えているからなんですよ」

 --今後の活動は

 「2022年度から高校の必須科目に、一部哲学を学ぶ『公共』が導入されることになりました。哲学が不登校やいじめなどの問題解決のヒントとなってくれればと思います。見え方が変わると問題への接し方が変わり、生き方が変わります。悩みの解決の答えは必ずある、それは単に見えていないだけなんですから」

 ■『結果を出したい人は哲学を学びなさい』毎日新聞出版(1650円・税込み)

 だれもが身に覚えのある悩みと解決策が網羅されたお悩み解決カタログ集だ。疑い、視点を変えて考え、再構築するという哲学の基本的姿勢と古今東西の哲学者たちの叡智を集結し、あらゆる問題に解決への光を当てて行く。

 ビジネス研修の現場報告と、ビジネスパーソンが抱える個人的悩みの2部構成。個人的な悩みには「いい人」はなぜリーダーになれないのか、「人を動かす」にはどうすればいいのか、なぜ人は他人を妬んでしまうのか-など卑近な問題が並ぶ。週刊エコノミスト誌で人気連載中の「小川仁志の哲学でスッキリ問題解決」を大幅加筆した。

 ■小川仁志(おがわ・ひとし) 1970年京都府生まれ。50歳。哲学者、山口大学国際総合科学部教授。専門は公共哲学。93年京都大学法学部卒後、伊藤忠商事入社。96年同社を退社後、フリーター、ひきこもりの体験から哲学に生きる希望を得る。2008年名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。01年から6年間、名古屋市役所勤務。徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員などを経て現職。18年から3年間、NHKのEテレ「世界の哲学者に人生相談」の指南役を務めた。『ジブリアニメで哲学する』『孤独を生き抜く哲学』など著書は130冊を超える。

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