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【BOOK】「地下鉄サリン」「和歌山カレー」…“あの事件”の打ち明け話 警視庁元科学捜査官・服藤恵三さん『警視庁科学捜査官』 (1/3ページ)

 オウム真理教による地下鉄サリン事件の調べで土谷正実・元死刑囚に「白旗」を上げさせたのも、和歌山カレー事件で毒物を「ヒ素」だと突き止めたのもこの人だった。警視庁元科学捜査官、服藤恵三さんによるブっ飛びの“事件・打ち明け話”。 (文・南勇樹/写真・松本健吾)

 --事件捜査や人事についてほとんど「実名」で書いてある。警察関係者の反応は

 「こういうものは、あまり実名では書かないのだと聞きました。私をよく知らない幹部から『事前に読みたい』という話もあったようですが、結果は『まったく問題なし』。激励のメールを下さった元最高幹部もいました。自分のやってきた道が少し特別なことだったので、後進のためにも記録を残したおきたいと思い、事実を淡々と書きました」

 --サリンをつくったオウムの土谷元死刑囚の口を開かせたのは凄い

 「私と2人だけにしてもらい、事前に調べていた(土谷元死刑囚の)大学院時代の研究の話をすると、かたくなに完全黙秘を貫いていた彼の態度に少し変化がありました。目を開けて私の話を聞いたり、頷(うなず)くようになり、やがて、ポツポツと口を開くようになったのです。決定的だったのは、彼がサリンを生成した特殊なやり方を、私が式に書いて示したときでしょうね。『なぜ知っているのか?』といった驚いた表情になり、動揺している様子が私にもよく分かりました」

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