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【医療 新世紀】高齢者にカロリー不足の恐れ 衰えると消化吸収率が低下、体重計測し食事量に注意を (2/2ページ)

 その結果、1日当たりの消費量の平均値1132キロカロリーに対し、推定摂取量は1日1479キロカロリーと大差があったのだ。

 数字だけ見れば、対象者は1日平均300キロカロリー以上食べ過ぎている。ところが、対象者の28人中7人は、摂取量の方が多かったのにもかかわらず体重が減った。

 ▽おにぎり1個分

 慶応大スポーツ医学研究センターの西田優紀研究員によると、高齢者が実際に摂取しているカロリーは、見かけ上のカロリーよりも1日当たりおにぎり1個分に相当する200キロカロリー余り少ない可能性が示された。

 西田さんは「過去の研究から、高齢者では消化吸収が衰える可能性があるのに、現状のエネルギー必要量の計算に消化吸収率の低下が考慮されていない」という。

 そうした体重減少を防ぐには、食事のカロリー計算をもっと細かく、正確にするべきなのか。

 糖尿病患者のエネルギー消費を分析した滋賀医科大の森野勝太郎IR室准教授(糖尿病内分泌内科)は、日々の体重変動自体に注意を払うようアドバイスする。「こまめに量り、痩せていくときは要注意。急な体重減少は筋力低下から虚弱につながる」と注意を促す。

 森野さんは「体調が良かったとき、若いときの体重を知り、変化に気を付けるといい。3食きちんと、楽しく食べて体力を保つことが何より大切だ」と話した。

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