記事詳細

【松浦達也 肉道場入門!】「タクサンクエヨ!」グイグイ来る比類なき排骨 不動前「中華好好」 (1/2ページ)

 ★絶品必食編

 「オイ、マッチャン、ヒサシブリジャネーカ」

 たぶん2年ぶりの訪問だが、いつもながらこの店主の接客はアクと圧が強い。東京都品川区。JR五反田駅と東急目黒線の不動前駅の中間にある「中華好好(ハオハオ)」。店主は台湾出身の鍾飛彪さんだ。

 店構えはどこからどう見ても、町中華であり、大衆中華だ。店構えの通りに、日式の大衆中華料理も出している。だが、本質は日式でもストレートな中国郷土料理というわけでもない。

 言うなれば台湾、上海、四川など中華圏の各エリアのミクスチャー料理だ。

 料理の味つけは中国醤油に上海黒酢、台湾沙茶醤と様々な調味料をかけ合わせ、複雑な味わいを醸し出している。

 単なる大衆中華としてだけ訪れていてはもったいない。夜(現在は夕方から)のコースには世界のここにしかない味わいが提供され、日々更新されていく。

 ある日、供された排骨(パイグー=豚肉のから揚げ)は、まさに前出の調味料が漬けダレやかけダレに使われ、複雑な滋味を醸していた。

 たっぷりのソースがかけられているのに排骨の衣にはザクッと筋骨隆々の食感が残っている。ソースであるタマネギが放つ鮮烈な香りの向こうから精妙な加減で揚げられた豚の野趣と、下味につけられたニンニクがふわりと香る。

関連ニュース