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【東京舞台さんぽ】ディープでカオスな異界 中野ブロードウェイを歩く (1/2ページ)

 東京都中野区の複合ビル「中野ブロードウェイ」は、奥田英朗さんの小説「サウスバウンド」の冒頭、主人公の小学生二郎が下校途中に寄り道する場所として登場する。そのディープでカオスな雰囲気は、物語に不可欠な要素だ。マニア向けのショップに加え、生鮮食品、飲食店など約200店がひしめき、雑多な世界が広がっている。

 JR中野駅北口から延びる中野サンモール商店街のアーケードを抜けると、ブロードウェイのど派手な玄関が現れる。

 4階の「まんだらけ 変や」へ。出入り口に連なる鳥居が目印だ。鳥居を一つ一つくぐり抜けることで、現世の心のあかを落とし、子供の頃のピュアな気持ちを取り戻すのだといい、異界に迷い込んだ気分になる。店内にはブリキのおもちゃなど、マニア垂涎(すいぜん)のお宝が並ぶ。

 ブロードウェイは1966年、住宅と商業施設が入る複合施設として開業した。「昔は百貨店のようだった」と、商店街振興組合の金子義孝事務局長(86)。現在も低層階はショッピングセンター、上層階はマンションとなっている。

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