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【大腸がんAI検査最前線】シニア記者の内視鏡検査体験記 熟練医師がAIにがん診断を“指導”し共存 (1/2ページ)

 内視鏡検査で“神の手”とも称される、昭和大学横浜市北部病院の工藤進英・消化器センター長による大腸内視鏡の検査がいよいよ始まる。がんの好発年齢に突入したシニア記者の体験記を昨日に続いて-。

 5月25日午前10時、2リットルの下剤を徐々に飲み始めた。下剤で大腸の中をきれいにする必要があるが、すんなり「出る」人もいれば、そうでない人もいる。途中、水下痢の状態を経て最後は透明になるまで、ひたすら「出して」いく。

 15回分のチェックシートがあって、便の状態の変化を記入した。午後3時すぎ内視鏡検査に移った。

 内視鏡センターのフロアで、看護師から痛み止めの鎮痛剤を点滴で受ける。点滴の容器がぶら下がる稼働式スタンドを押しながら、検査室へ。ベッドに横になると、人さし指に酸素飽和度を計るパルスオキシメーターのクリップ、手首近くに血圧を常時図るバンドが付けられた。まるで重大な疾患の手術するような本格的なセッティングだ。

 コロナ禍の検査ということで、助手の医師や看護師もゴーグルや薄手のガウンを着ている。私もマスクをしながらの検査となった。

 薄暗くなった検査室にやがて工藤医師が登場、「工藤です。これから始めますよ」とひと言。最初の数分は覚えていたが、その後、鎮痛剤で眠ってしまった。次に気が付くと、休憩する大部屋のベッドの上に寝ていた。

 事前の問診で「ポリープがあったら取りますか?」と言われ、「はい」と答え同意書にサインしていた。看護師に聞くと、「ポリープはなかったようです」とのこと。検査中、〈AIはどのように稼働したのか〉と思いが浮かんだ。「EndoBRAIN」(エンドブレイン)という、AIが大腸内視鏡画像の診断支援するソフトウエアのことである。

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