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【画期的!アップルウォッチで心臓病予防】脳梗塞前の心房細動で治療開始 不規則な心拍通知が不整脈を見つけるきっかけに (1/2ページ)

 不整脈にはさまざまな種類があり、その一つに「心房細動」がある。心臓の上の部屋である心房の電気信号が乱れることで、細かくけいれんしたような動きになり、脈がバラバラになるのが特徴だ。日本における患者数は100万人以上といわれ、ありふれた病気だが、放置すれば重篤な脳梗塞につながる。

 「心房細動自体は致命的な不整脈ではありませんが、合併症の脳梗塞は、しばしば命に関わります。心房内の血液がよどむことで血液のかたまりができ、脳の血管を詰めてしまうことで起こります(別項参照)。自覚症状がないこともあり、脳梗塞を起こしてから心房細動とわかることも少なくありません。こうした事態を予防することが課題です」

 こう話すのは、慶應義塾大学病院循環器内科の木村雄弘専任講師。不整脈専門医として心房細動の診療を専門とし、2015年にはiPhoneアプリを自ら開発して、ICT(情報通信技術)と医療を融合した新たな技術開発に尽力している。

 「アップルウォッチの不規則な心拍の通知が、症状のない心房細動のきっかけを見つけてくれることが増えてきました。通知を受けたときや症状があるときに、自分でアップルウォッチの心電図アプリケーションで心電図を記録し、それを診察室に持参される人も多い。こうしたきっかけを活かして専門的検査を受け、心房細動と診断できれば、合併症を起こす前に治療を開始できます」

 ただし、アップルウォッチの通知がないからといって、心房細動がないとはかぎらない。アップルウォッチが、常にモニタリングしてくれるわけではないからだ。

 ウェアラブルデバイス(体の一部などに装着するコンピュータ)は、身につけているときに無意識にデータを収集し続けることがメリットだが、医療機器と同じではない。アップルウォッチで記録できる心電図も、医療機関で記録する心電図とは記録の仕方も異なり、心房細動らしいかどうかしか判断しない。病気の診断には、医療機器による検査と医師の診断が必要になる。

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