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【東京舞台さんぽ】新たな物語が始まりそう 日本橋の橋を巡る (1/2ページ)

 作家東野圭吾さんが吉川英治文学賞を受賞した推理小説「祈りの幕が下りる時」は、東京・日本橋周辺にある橋が事件解決の鍵となる。主人公の刑事、加賀恭一郎の姿を思い浮かべながら訪ね歩いた。

 東京メトロ銀座線三越前駅を出て、日本橋川に架かる常盤橋へ。1926(大正15)年に完成したコンクリートアーチ橋だ。同小説には常盤橋を含め12の橋の名が、殺人事件の現場となった部屋に残されていたカレンダーに書かれていた。

 映画版は、ここで加賀(阿部寛さん)が、警視庁捜査1課に勤めるいとこの松宮(溝端淳平さん)に、カレンダーの文字の筆跡鑑定を依頼する。加賀の「一世一代の頼み」という場面で、阿部さんの迫真の演技がよみがえった。

 日本橋川を下流側へと向かうと、カレンダーに書き込まれていた一石橋、西河岸橋に続き、日本橋が現れた。こちらは、11(明治44)年に架けられたルネサンス様式の石造りアーチ橋。有名な麒麟や獅子のブロンズ像があり、その芸術性の高さに心をつかまれた。

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