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【BOOK】人生に災難はつきもの 準備と人間関係が大切 作家・群ようこさん『小福ときどき災難』 (1/3ページ)

 だれの人生にも大小の災難がつきまとう。そうした災難からうまく身をかわせたときに得られるほっとした気持ちを小福(こふく)と呼ぶのだろう。軽妙な語り口の文体で多くのファンを持つ、作家で随筆家・群ようこ氏の最新エッセイ集からは〈成功+ときどき大失敗=小さな幸福〉が読み取れる。 文・たからしげる 写真・HAL KUZUYA

 --連載の単行本化ですが、タイトルは最初から決まっていたのですか

 「担当編集者と最初にいくつかタイトルを考えて、その中から決めました。前期高齢者になると、人生には幸せなこともあるけれど災難も必ずあると、よくわかりましたので、こちらのタイトルにしました」

 --新型コロナウイルス流行のいま、今作のテーマ「小福」は見つかりましたか

 「基本的にずっと家にいて仕事をしていますし、もともと外に出るのがあまり好きではないのです。人間の醜い部分に呆れていた分、散歩をしていてネコと出合ったり、メジロ、ヒヨドリ、スズメなど愛らしい鳥や動物たちに遭遇したりして、小福をもらっています」

 --コロナ問題に対する政府の対策に足りないものがあると

 「日本という国の能力がよくわかりました。1年前と同じ言葉を繰り返しているだけですからね。政治家がいろいろな意味で、国民よりも自分たちの欲を最優先しているから、ろくな政策が取れないのではないでしょうか。余計なところにお金を遣(つか)うくせに、肝心なところをケチる。すべてにおいて頭の使い方が足りないと思います」

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