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【今から始めよう! 70代まで働く健康術】内視鏡的治療と腹腔鏡下手術のコラボ 体に負担の少ない大腸がん治療 コロナ禍でも「早期発見・治療」の心がけを (2/2ページ)

 「大腸ステントによる治療法は、早急に日常生活を取り戻せますが、腸壁を傷つけないように留置するため、医師の技術が求められます。その普及にも力を入れています」

 進行がんでも日常生活を維持できるほど医療は進歩しているが、早期発見・早期治療に越したことはない。しかし、大腸がん検診の受診率は5割に満たず、便潜血検査で陽性と結果が出ても放置してしまう人がいる。特に昨年来のコロナ禍で、がん検診控えや精密検査控えなどが危惧される。

 「便潜血検査で陽性と出たら、必ず精密検査を受けましょう。潜血検査で陽性といわれたときに勘違い(別項)されている方もいます。早期発見のチャンスを逃さないようにしてください」

 斉田教授は、ポリープ切除後の再発防止のため、低用量(1日100mg)のアスピリンによる大規模験にも参加している。医学の進歩は大腸がん克服をサポートし、仕事との両立を後押ししているのだ。コロナ禍でも「がん」の早期発見・早期治療をお忘れなく。 (安達純子)

 ■便潜血陽性の「勘違い」を斉田教授が解説

 □便に血が混じるのは、胃潰瘍の血?→「胃の出血は、ヘモグロビンが消化液で変性するため便検査で出てきません」

 □昨日食べた焼肉の血が便に混じった?→「便潜血検査は精度が高いため、動物の血では陽性になりません」

 □痔の血だと思う→「痔の可能性もありますが、大腸がんの可能性もあります。陽性と出たら精密検査を受けましょう」

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