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失敗しない「自毛植毛」(1) 生着率80-90%の効果 仕組みや失敗しないポイントを解説 (2/2ページ)

 ■手術方法

 自毛植毛の手術方法は、毛髪の採取方法によって大きく2種類に分けられる。

 ▼メスを使う採取方法 (FUT法)

 AGAが進行していない部位の毛髪を短冊状に切り取ることで、移植可能な毛髪を大量に採取する方法。植毛が必要な部位が広い場合に有効な方法だが、後頭部の毛髪をメスを使って切り取るため、手術痕が残ったり術後に痛みが出る場合がある。

 ▼メスを使わない採取方法 (FUE法)

 パンチを用いて1本から数本単位で毛髪を採取し、それを薄毛部位に植毛する方法。メスを使うFUT法と比較して痛みが出にくく、手術痕も目立ちにくい。採取する部位を細かく選定することもできる。ただ、一度に採取できる毛髪が限られるため、広範囲の植毛には不向きと言われている。

 この2つの代表的な方法以外にも、ロボットを使った方法など自毛植毛の各クリニックが独自に開発・採用している手術方法がある。

 ■失敗例 

 もちろん、自毛植毛といえども完璧ではない。失敗例や失敗のように思える状況もある。以下のような事例だ。

 毛髪採取部位が薄くなる

 後頭部や側頭部の毛髪を本来採取できる量以上に採取してしまったり、採取する医師やロボットの技術的な問題で、移植元の毛髪量が薄く目立ってしまうことがある。移植できる量と必要な量のバランスを担当医師と話し合いながら決めていくことが重要だ。

 植毛した毛髪が生着しない

 自分自身の髪の毛を使って治療を行うものの、植毛が必ず成功する保証はなく、生えない可能性もある。一般的な自毛植毛の生着率は80-90%と言われるが、採取する際に毛髪が受けたダメージや移植時のダメージが大きいとうまく定着せず、脱落してしまうこともある。成功率を上げるには術後の毛髪ケアが大切だ。

 抜け毛が増える

 およそ5人に1人の割合で、術後に植毛部位の周辺にもともと生えていた髪の毛が一時的に抜け落ちてしまう「ショックロス」が起きることがある。抜けたままなかなか生えてこない場合もあるが、ショックロスで抜けた毛髪はまた生えてくることが多い。 =次回(23日掲載)は自毛植毛のクリニック選びについて

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