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【大崎裕史 麺喰いにつき】スープに浮く「揚げネギ」が特徴のラーメン 2度の消費税増税耐え価格維持 (2/2ページ)

 96年組の「麺屋武蔵」が新宿小滝橋通りに出店したのは98年6月。当時、「こんなラーメン店がないところに良く出しましたね」なんて言っていたのが今や小滝橋通りはラーメンストリート。先見の明といえよう。「はな火屋」は「麺屋武蔵」の翌年に小滝橋通りに出店。2000年以降、この界隈(かいわい)の出店が続き、今やラーメン激戦区である。

 そんな「はな火屋」に19年6月の移転後、初めて足を運んでみた。ラーメン1杯700円がなんだか申し訳なさ過ぎてチャーシューメン950円のボタンを押した。スープに浮いている揚げネギが特徴的。パッと見、ぱさついた感じのチャーシューだが、スープに沈めて温めて食べるとホロホロと崩れるように柔らかくなり、実においしい。チャーシューメンにしてよかったと感動するほど。麺は菅野製麺所の平打ち麺。

 揚げネギ自体は当時としては新鮮な薬味ではなく、むしろ懐かしいタイプの味だったが、「ちゃぶ屋」にはそれ以外のパーツが「スゴい新店!」と思わせる何かがあった。「はな火屋」はその味を受け継ぎ、そして今食べても、この味はおいしいと思える。この日は、昼時7人待ちと相変わらずの人気。20年以上たっても鮮度を落とさないラーメン。素晴らしい。

 ■ラーメン耳寄り情報 

 はな火屋(西新宿・小滝橋通り) 名店「ちゃぶ屋」の味を受け継ぎ、1999年に西新宿にオープン。今でも醤油らーめんと味噌らーめんは700円で提供。おそらく当時の味から大きくは変えていないはずだが、今食べてもおいしく新鮮に感じられるのがスゴい。20年目の2019年に少し移転して新しくなった。

 ■大崎裕史(おおさき・ひろし) 自称「日本一ラーメンを食べた男」。2020年12月現在で1万3000軒、2万6500杯のラーメンを食破。株式会社ラーメンデータバンク代表取締役、日本ラーメン協会理事。Webおよび携帯の「ラーメンバンク」を運営している。

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