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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】高齢化ニーズ捉え訪問診療20年 コロナ初期に的確な情報 えびす英クリニック院長・松尾英男さん (1/2ページ)

 東京・恵比寿南。閑静な住宅地にある「えびす英クリニック」は、20年の実績を持つ訪問診療専門医院。院長の松尾英男医師は、「開業当時は、都内でも在宅医なんて数えるほどしかいませんでしたが、今では近所で同業者が開業しても気付かないくらい増えましたよ」と、地域医療の変貌ぶりを語る。

 高齢化の進展に伴う在宅医療ニーズの高まりと、それに応じて変化してきた医療提供体制を、最前線で見てきた松尾医師だが、昨年来のコロナ禍による影響の大きさにはため息をつく。

 「病院も高齢者施設も面会禁止が続いており、患者さんやご家族のストレスはつのるばかり。病院で看取る予定だった終末期のがん患者さんを、自宅に戻して看取るケースも出てきた。いろいろ々な面で歪(ひず)みが生じてきていることは間違いありません」

 往診する松尾医師も、在宅での滞在時間を短かめにするなど、徹底した感染防止対策を整えたうえでの診療を実践。その甲斐あって自身が受け持つ100人ほどの患者に感染は起きていない。

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