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【医療 新世紀】糖尿病患者の心筋梗塞リスク14倍、脳梗塞は12倍…早期受診と合併症予防が重要 日医総研リポート (1/2ページ)

 日本人はどんな治療をどのぐらい受けているのだろうか。実は網羅的なデータはほとんどない。日本医師会総合政策研究機構(日医総研)は、糖尿病など生活習慣病に使われた薬剤や、施された治療について集約、分析したリポートを公表した。結果からは、糖尿病があると脳梗塞や心筋梗塞のリスクが極めて高いことが判明。早期受診と合併症予防の重要性が改めて明らかになった。

 ▽若いほど影響大

 分析には医療費支払いに際して医療機関が健康保険組合に提出する診療報酬明細書「レセプト」のデータベース「NDB」を活用した。ここから糖尿病治療の動向と、治療中に合併症をどれだけ検査、治療したかに焦点を当て、2010年と16年のデータを調べた。

 明確に示されたのは、糖尿病治療中の脳梗塞と心筋梗塞の高リスクだ。

 16年に糖尿病薬の処方と脳梗塞後のリハビリテーションをともに受けていた40~64歳の各年代で糖尿病でない人の脳梗塞リスクと比べた。

 すると、40~64歳で約12倍、65~74歳で約7倍、75~84歳で約4倍となり、若いほどリスク比が高かった。心筋梗塞も同様で、40~64歳で約14倍、65~74歳で約7倍、75~84歳では約5倍になった。

 研究チームは、若いほどリスク比が大きく出たのは、脳梗塞や心筋梗塞の原因が高齢者では糖尿病以外にも多様な半面、若い人では糖尿病の影響が占める割合が相対的に高いからとみている。

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