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【今から始めよう!70代まで働く健康術】歯磨きだけでは取れない「歯周病菌のバイオフィルム」 口臭が気になったら歯科医に相談を (1/2ページ)

 気温が上昇してくると、喉の乾きを感じやすい。口の中がネバネバしたようになり、同時に口臭が気になることはないだろうか。食後の歯磨きも欠かさず、洗口剤を活用しても口の中が臭う。食べた料理の臭いが胃から込み上げてくるのとは明らかに違う。口臭だ。歯磨きをして清潔にしているはずなのに、なぜ臭うのか。

 「歯磨きをきちんと行うのは意外に難しいのです。わずかな磨き残しによって歯周病菌が繁殖し、バイオフィルムを形成すると、歯磨きだけでは除去できなくなります」

 こう話すのは、「塚原デンタルクリニック」(東京都千代田区)の塚原宏泰院長。日本口腔外科学会専門医・指導医で、健康的な生活のための口腔内ケアに長年力を注いでいる。

 「バイオフィルムを放置することで、その部分が石灰化して歯石になります。こうなると、ますます歯磨きだけでは取り除けなくなり、歯周病菌が繁殖しているため口臭になるのです」

 歯周病菌が無数に棲息するバイオフィルムが臭いのもとになる。だが、この段階では歯周病の自覚症状に乏しい。虫歯のように痛みが走れば、当然、歯科へ駆け込むだろう。歯周病は無症状ゆえに放置されがちなのだ。

 「歯周病のひとつの症状である歯肉炎を有する人は、加齢とともに右肩上がりに増加しています。歯周病は歯の土台の歯槽骨(しそうこつ)を溶かして抜歯の原因になるだけでなく、近年、さまざまな病気との関連も指摘されています。歯周病は早期発見・早期治療が重要といえるのです」

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