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【今から始めよう!70代まで働く健康術】糖尿病の高齢者にリスク 高血糖よりも注意したい認知症や生活動作の衰え (2/2ページ)

 「高齢者糖尿病の機能や生命予後を決めるのは、栄養と身体活動です。高齢者糖尿病は低栄養や運動不足によって、認知機能やADLが低下し、フレイル(虚弱)に陥りやすく死亡率が上がるのです。この状態で血糖値コントロールを厳格に行うと、重症の低血糖なども起こり、さらに機能が悪化し死亡率が上ります」

 認知機能やADLの低下は、高齢になればなるほど起こりえる。糖尿病は認知症との関係が深く、さらには、神経障害や網膜症などもADLに悪影響を及ぼす。結果として、「外出しなくなった」「薬を飲み忘れる」「移動に助けがいる」といった生活機能の障害が起こる。それが生命の危機につながる。

 「いかに認知機能とADLを維持するか。それが高齢糖尿病患者さんにとって重要といえるのです。このことを多くの方に知っていただくことで、若い頃からの予防にも役立てていただきたいと思います」

 次週は、カテゴリーIIからIへの脱却を紹介する。 (安達純子)

 

 ■高齢者糖尿病血糖コントロール目標の3つのカテゴリー

 【カテゴリーI】

 (1)認知機能正常、かつ、(2)ADL(日常的生活動作)が自立している

 【カテゴリーII】

 (1)軽度認知機能障害~軽度認知症、または、(2)手段的ADL(買い物や食事の準備、服薬管理など)の低下、基本的ADL(着衣、移動、入浴、トイレの使用など)は自立

 【カテゴリーIII】

 (1)中等度以上の認知症、または、(2)基本的ADLの低下、(3)多くの併存疾患や機能障害

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