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【スポーツ医学から見た東京五輪】低酸素トレーニングとシューズ革命 マラソンの記録は飛躍的に伸びた (1/3ページ)

 五輪の花形と言えばやはり陸上競技、なかでも最終日に行われる「男子マラソン」でしょう。戦後の五輪では、女子は金を獲っていますが、残念ながら男子はありません。しかし今年は、ホームとしてのアドバンテージがあるので、1936年のベルリン大会の孫基禎選手以来の金が獲れるかもしれません。そこで、スポーツ医学の見地から、近年のマラソンを見てみましょう。

 まず、最近、盛んになったのが、「低酸素トレーニング」です。マラソンをはじめとする長距離レースでアフリカ勢の圧倒的な強さに刺激され、世界中で行われるようになっています。日本では、国立スポーツ科学センター(JISS)が積極的に導入しています。

 JISSには72室の低酸素宿泊室と低酸素トレーニング室が設置されていて、標高1500~3500メートルに相当する低酸素環境下での滞在とトレーニングの両方が可能となっています。陸上選手だけではなく、あらゆる種目の選手が利用しています。たとえば、水泳平泳ぎの金メダリリスト北島康介選手も積極的に利用していました。

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