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【医療 新世紀】集中治療室経験した新生児を救う全国組織 退院後の負担に医療・社会的な支援 (1/2ページ)

 新生児向けの集中治療室(NICU)に入室する子供は、入院や通院が長期化し、その後も就学、進学、就職などで当事者家族の負担が大きい。そうした子供たちを救い家族を支えるための団体の初の全国組織「日本NICU家族会機構(JOIN)」が発足した。

 ▽10人に1人

 新生児に集中治療が必要になる原因は多様だが、最も多いのは低出生体重児だ。

 厚生労働省研究班が2005年に全国126の医療施設を調べた報告によると、同年に生まれた約106万人のうち10人に1人に当たる約10万人が低出生体重児だった。

 報告によると、1500グラム未満で生まれた子供は全員、1500グラム以上2000グラム未満では51%、2000グラム以上2500グラム未満でも11%がNICUで治療を受け、入室する新生児の約6割が低出生体重児だった。

 2500グラム以上であっても、呼吸障害のある子が入室した新生児の25%。先天性心疾患や先天異常症候群、外科手術を受けた子などもNICUで治療を受けた。

 入室した新生児には人工呼吸や中心静脈栄養、輸液、投薬など、各科のチーム治療が施される。

 同機構代表理事の有光威志慶応大助教(小児科)=写真=は「入院期間は長い子で3カ月を超え、退院するまで半年以上掛かるケースもある」と話す。

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