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深刻な膝の痛みに悩む人に朗報、話題の膝軟骨再生医療 BTRアーツ銀座クリニック・市橋正光院長に聞く (2/3ページ)

 「投与1週間ほどで痛みがかなり減り、周囲から歩き方がきれいになったといわれます。ソファに横になったとき足を伸ばすとあった痛みも消えました。座っていても痛みがありましたが、楽に座っていられるようになり、毎日飲んでいた痛み止めも飲まなくてよくなりました。椅子からの立ち上がりでも手を使わないで立てるようになりました」

 クリニックでの歩行試験でも治療前とは明らかに向上しているという。

 変形性膝関節症の治療には、一般的にはヒアルロン酸などを関節に投与し痛みを和らげる薬物療法や、ひどくなると人工関節置換手術による外科療法などがある。それに対して、この再生医療では自分の軟骨を再生させることができるため、ヒアルロン酸注射などの薬物療法と比較して効果が出現しやすく長期間持続することが期待できる。

 ただし人工関節の適応があるほど悪化している場合は効果が出現しにくい場合もあるので、診察によって幹細胞治療の適応があるかを医師と相談することが必要である。再生した軟骨は長期的に残るため改善効果の継続が期待でき定期的な通院・入院が不要となる。

 幹細胞の原料となる脂肪は腹部皮下脂肪から米粒2個大の少量を取り出す。採取は15分ほどで終わり、膝への注射も15分ほど、いずれも日帰りが可能だ。治療に使用するのは患者自身の細胞なので、副作用やアレルギー反応が極めて起こりにくく安全性が高いのも魅力だ。

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