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【ここまで進んだ最新治療】前立腺肥大を治療「ツリウムレーザー蒸散術」 抗血栓薬服用中でも手術可能 (2/2ページ)

 ツリウムレーザーの特徴は、水分子(すべての生体組織に存在する)に対する吸収率が高いため安全性が高く、蒸散効率が手術の始めから最後まで落ちることなく一定に保たれること。組織への深達度は0・1~0・2ミリと限定的で、術後の浮腫(ふしゅ=むくみ)が少ないので、痛みも少なく回復が早い。

 ツリウムレーザー装置は最大出力200Wと高出力なので、かなり大きな前立腺でもしっかりと蒸散できるという。手術は全身麻酔もしくは半身麻酔で行われる。所要時間は前立腺の肥大の大きさによって差があり、1~2時間半だ。

 「どの手術でも術後数日間は尿道カテーテル(尿を排出させる管)を留置する必要がありますが、ThuVAPは回復が早いので、より短期間で尿道カテーテルを抜くことができます。標準的なスケジュールでは入院期間は、手術の前日入院で4~5日です」

 レーザー蒸散術では尿失禁の合併症が起こることはほとんどなく、ThuVAPで最も改善が期待できるのは「尿の出が良くなること」だという。

 ちなみに欧米では前立腺肥大症のレーザー手術は、ほとんどが蒸散術で行われている。ThuVAPは2017年の欧州泌尿器科ガイドラインでは、すでに推奨グレードAに認められている。 (新井貴)

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