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【BOOK】仕事だけではない「自分の人生」送る “ほのぼのマンガ”で伝える お笑い芸人・矢部太郎さん『ぼくのお父さん』 (3/3ページ)

 --今後は? いずれ絵本なども描かれたりしますか

 「イラストの依頼もあったり、ルポも描くようになりました。今後もルポものも描けるのがあったらやってみたいですね。絵本も描けたらいいですね。父と同じようなことをやらせてもらっているから、“2代目やべみつのり”を襲名しようと思って字画を調べたら矢部太郎の方がよかったので、このままでいきます」

 ■『ぼくのお父さん』新潮社1265円・税込

 絵本と紙芝居作家である“お父さん”と小学生の僕の思い出を描いたオールカラーマンガ。日常の食卓から、ツクシ採り、野焼きの陶芸作り、屋根から見た西武園の花火など昭和末期から平成初期の子供の風景と、自らは常識にとらわれない生き方をしながら、子供たちを温かい目で見守る“お父さん”とのほのぼのとしたストーリー。

 モデルとなった“お父さん”のやべみつのりさんは1942年生まれ。『かばさん』『ひとはなくもの』(共著)などの絵本のほか『かめくんファイト』など紙芝居もある。96年に第34回高橋五山賞奨励賞を受賞している。 (初出「小説新潮」2020年5月号~21年4月号 単行本化に際し加筆修正)

 ■矢部太郎(やべ・たろう) 1977年、東京都東村山市出身。芸人、マンガ家。44歳。東京学芸大中退。97年、お笑いコンビ「カラテカ」を結成し、デビュー。「進ぬ! 電波少年」などバラエティーなどで活躍後、2016年「小説新潮」に連載した「大家さんと僕」が評判を呼び、単行本はシリーズ累計120万部を超え、アニメ化。18年、第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞しマンガ家としても認められた。番組でスワヒリ語など4カ国語を取得。また07年には気象予報士の資格を取るなど多才な芸人としても知られ、海外文学にも精通している。

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