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【週末、山へ行こう】壮大な景観に思わずため息 大日連山(富山県)標高2611メートル(奥大日岳) (1/2ページ)

 立山黒部アルペンルートを乗り継いで室堂(むろどう)に下り立つ。右手にそびえているのが立山、そして左に連なっている山々が大日連峰(だいにちれんぽう)。立山連峰の剱御前(つるぎごぜん)から西に向かって伸びる大日尾根。大日連峰最高峰の奥大日岳、その先に中大日岳(なかだいにちだけ)や大日岳が尾根上に連なる。修験の山でもあり、霊山立山の前衛峰、大日如来の聖地として信仰されていたという。

 室堂から入山するとき、いつものお目当ては立山や剱岳だったが、このたおやかな、緑に覆われた山並みを歩いてみたいとずっと思っていた。拙著『アルプスはじめました』(実業之日本社)の取材で、ようやく歩くことができた。立山取材と“合わせ技”の2泊3日。初日に立山を歩き、雷鳥平の温泉の山小屋に泊まって、早朝から歩き始めた。

 季節は秋の始め、草原は緑から黄色に変わり始めているところだった。新室堂乗越まで登り切り大日尾根に飛び出すと、これから進む尾根がきれいに見渡せた。なんて伸びやかで素敵なんだろう、思わずため息をつく。のんびり歩きながら、来た道を振り返れば立山が雄々しく眺められる。歩いていくうちに雲の隙間からちらちらと剱岳の岩峰が現れると、つい立ち止まって写真を撮ってしまう。

 奥大日岳の山頂に立つと剱岳が思ったより間近に見えて驚く。南側に目をやると、広大な大地に道路がうねるように続いていた。自分たちのいる大日尾根と台地の間は、深い峡谷で隔てられている。なんともダイナミックな景観だ。

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