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【本当は怖い「むくみ」の原因と対策】飲酒によるものは一過性だが…続くむくみは「肝硬変」の疑い 甲状腺のホルモン異常の可能性も (1/2ページ)

 コロナ禍でストレスがたまると、つい飲み過ぎてしまうことがある。飲み過ぎた翌日、顔や手足などにむくみが生じるのは珍しくはない。だが、病的なむくみも潜むという。今回は飲酒とむくみについて考えたい。

 「飲酒そのものとは、むくみは直接の関係はありません。が、お酒のおつまみは、ほとんど塩のかたまりといっていいほど食塩が多く使われています。食塩は身体の中で水と結合するので、アルコールの利尿作用を差し引いても、排せつし切れない食塩が身体にたまることで、むくみの原因になります」

 こう説明するのは、東京医科大学病院腎臓内科主任教授の菅野義彦副院長。さまざまなむくみの診断・治療を行っている。

 飲み過ぎによるむくみは、体内にたまった食塩が徐々に体から排泄されるため、時間の経過とともに解消される。つまり、一過性のむくみだ。しかし、多量飲酒を連日のように続けていると、「戻らないむくみ」が生じるリスクが高まるという。

 「飲酒が続いて肝臓の機能が低下すると、別のメカニズムでむくみが発生します。多量飲酒は当然のことながら肝機能にダメージを与えます。肝機能が低下していると、アルブミン(タンパク質の成分)の合成ができなくなり、血中のアルブミン濃度が低下します。これを改善するのは難しいので、むくみが続くことになります」

 アルブミンは、血管内の水分調整の役割を担う。アルブミンが減少すると、血管の外の水分を血管内に取り込むことができなくなり、血管内の水分量が減ってしまう。余分な水分が排せつされることなく、血管外の細胞と細胞の間にあふれるため、むくみが生じる。

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