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【ここまで進んだ最新治療】ミトコンドリアに作用する糖尿病の新薬、2型経口薬「ツイミーグ」 「DPP-4阻害薬」と併用で相乗効果期待 (2/2ページ)

 活性酸素から細胞を保護する効果は「肝細胞」や「骨格筋細胞」においても同じ。活性酸素を減少させることで、肝細胞では「糖新生の抑制」、骨格筋では「糖取込みの増加」という効果をもたらす。つまりインスリン抵抗性の改善につながるのだ。

 従来の薬では、「インスリン分泌能の改善」「インスリン抵抗性の改善」という2つの作用を併せもつ薬はなかった。イメグリミンは両方の作用が期待できるわけだが、第1選択の薬になるのか。

 「2つの血糖降下作用に対して強力な作用があるわけではないので、イメグリミン単剤で従来の薬の代わりになるわけではありません。従来の薬との組み合わせで相乗効果があるのです。特に国内で最も多く処方されている『DPP-4阻害薬』との相性が良く、最も相乗効果が期待できます」

 糖尿病治療薬の副作用として心配される低血糖も、イメグリミンは血糖が高いときだけインスリン分泌を促すので、その心配は極めて低い。DPP-4阻害薬も同じように作用するので、併用しても低血糖は起こりにくいという。

 また、イメグリミンはミトコンドリアに作用することから、血糖降下作用だけでなく「老化を遅らせる可能性がある」として注目されている。(新井貴)

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