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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】「ダイビング医学」の第一人者 山見医院(宮崎県日南市)院長・山見信夫さん(58) (1/2ページ)

 「減圧症」という病気をご存じだろうか。潜水夫などに「気圧の変化」が元で起きる疾患。深い海に長時間潜っていたり、急速に浮上したりした時などに発症リスクが高まり、最悪の場合は命に関わることもある。

 以前は海に潜って漁をする人の職業病とされていたが、趣味としてのダイバー人口が増えた現在、レジャーダイバーの発症が大半を占めている。

 宮崎県日南市にある山見医院の院長を務める山見信夫医師は、日本における「ダイビング医学」の第一人者。普段は小児科医として地域医療に従事する一方、書籍や講演を通じてダイビング医学の普及、啓蒙に取り組んでいる。

 最近も『ドクター山見のダイビング医学』(成山堂書店刊)という本を上梓した。

 「この領域の医学を学びたくても、専門書がない状態でした。医療者は海外の英語の論文を読んで独学、一般のダイバーに至っては知識を身に付ける術(すべ)がなかった。しかし、ダイバー人口が増えれば確実に事故は増える。そこに危機感を持っていたのです」

 ダイビング専門誌で長く連載を担当してきた経験から、プロのインストラクターだけでなく、初心者にも理解できるよう、平易な言葉で解説する山見医師。そこには小児科医としての技術も生かされているのだろう。

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