【中高年のための認知症講座】発症予防のためまず行うべきは「生活習慣病」改善 認知機能の変化に心配あれば「認知症専門外来」の受診を (1/2ページ) 認知症
発症の20年くらい前から、少しずつ脳の病変が起こるアルツハイマー病。患者数が最も多いこの認知症を防ぐためには、40~50代から、自分の認知機能の変化をチェックしてほしい。
まず、次の項目にあてはまるかどうか確認を。
□なぜかイライラする
□眠れなくなる
□外出がおっくうになる
□趣味に楽しみを感じなくなる
□ど忘れが増える
□同じことを何度も聞くようになる
□頭痛や胃痛がある
一つ一つは、よくあることと言ってしまえるようなことだが、「これまでと比べて」増えているかどうかが大事。
アルツクリニック東京(千代田区)の新井平伊院長によると、「変化」があるかどうかが大切で、それに真っ先に気づくのは自分だという。しかし、気のせい、年のせいと言って軽く考えたり、努力によってカバーできてしまったりすることで、見てみないふりをしてしまうことが多いそうだ。
インターネットで認知機能をチェックできるサイトがいくつかあるので、試してみるのもいいだろう。
さて、認知症を疑って医療機関を受診する場合は、どこに行けばいいのだろうか。
「かかりつけ医がある場合はまずそこを受診し、認知症専門医のいる医療機関に紹介状を書いてもらうといいでしょう。かかりつけ医がない場合は、認知症専門外来や、各都道府県の認知症疾患医療センターを受診してください」
認知症を診る診療科には、脳神経外科、神経内科、精神神経科などいくつかあるが、新井院長は「診療科で選ばず、ぜひ認知症専門外来を受診してください。治る認知症を診断するためには、最初の診断が大事です」と話す。