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【BOOK】飛行士だった祖父に思いを馳せて「創作」 戦前が舞台の歴史冒険小説 作家・新野剛志さん『空の王』 (2/3ページ)

 --連載はスムーズに進みましたか

 「はい。でも、実は連載後にだいぶ改稿したんです。例えば、連載中、内蒙古は登場していなかったんですよ。連載が終わってから編集者とちょっと話がもたつくねという話になり、一から書き直したので、出版まで時間がかかってしまいました。お金を払って連載を読んでくださった読者に申し訳ない思いもありましたが、自分が納得できるものにしたかった。時間をかけて直した甲斐があったと思える冒険小説になったので、満足しています」

 --読売新聞航空部の飛行士からアドバイスをもらったり、シミュレーターで操縦したりしたそうですね

 「ちょっとやらせてもらっただけですけどね。操縦できるなと思いましたよ(笑)。祖父の血筋? それは全くないと思います。ヘリコプターもやらせてもらいましたけど、こちらは10秒も持ちませんでした」

 --江戸川乱歩賞を受賞してデビューしてから22年たちました

 「正直言って、書いていて楽しいと感じることはいまだにないんです。でもスランプを感じる暇もなく、あっという間に22年が過ぎました。締め切りの力ですね。ただ、次の作品を書こうと思うとき、必ず毎回、すごい作品が書けそうな気がするんです。それに、面白い小説を書こうという姿勢は変わらないので、どうしたら読者に面白いと思ってもらえるかなと考えていくと、どんなに迷ったときでも終わりまでたどり着ける。それで、続けてこられたと思います」

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