記事詳細

【ひざの痛みに潜む怖い病】突然、ひざに激痛が走る「偽痛風」 余剰カルシウムが結晶化して関節に沈着 (1/3ページ)

 今まで普通に歩いていたのに、ある日突然、急に膝(ひざ)が痛みはじめるようなことが起こる。加齢に伴い発症しやすい変形膝関節症や、前回までに紹介した関節リウマチが原因のこともあるが、今回紹介するのは「偽痛風(ぎつうふう)」。突然、激烈な痛みとともに膝が腫れ、患部が熱を帯びるのが特徴だ。

 「痛風は、尿酸が結晶化して関節炎を引き起こします。偽痛風は、ピロリン酸カルシウム二水和物(一般的にいわれるカルシウム)が関節に沈着することで、発症します。痛風と同じように痛みは激烈ですが、痛風とは原因が異なるのです」

 こう説明するのは、東邦大学医療センター大森病院人工関節治療センターの中村卓司センター長。関節治療を得意とし、さまざまな関節痛の診断・治療を行っている。

 「高齢になると腎臓のカルシウムの排せつ機能の低下などで、体内のカルシウム濃度のバランスが崩れます。余剰のカルシウムが結晶化して関節に沈着することで、偽痛風になるのです」

 本来は沈着しないはずの関節に結晶が積み重なり、半月板や靱帯にダメージを与えて激痛につながる。しかも、その発症のきっかけは不明確なことが多い。痛風では、ビールやレバーなどプリン体を多く含む食材を食べ過ぎると、翌朝に激痛が走ることで知られる。偽痛風は、小魚や牛乳などのカルシウムを含む食材を多く食べたからといって、発症するわけではない。

関連ニュース