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【ひざの痛みに潜む怖い病】ゴルフ後、ひざに激痛が走る「突発性膝骨壊死」 集中的なラウンドプレーや、長時間のショッピングなどで発症しやすい (1/2ページ)

 コロナ自粛から少し開放されて1泊2日でゴルフのラウンドを楽しむ人もいるだろう。ところが、いつもよりちょっとがんばってプレーした後、突然、激しい膝の痛みに襲われることがある。「特発性膝骨壊死(ひざこつえし)」だ。

 「難病指定の特発性大腿骨頭壊死症(こっとうえししょう=別項参照)とは異なり、特発性膝骨壊死は疲労骨折が原因と考えられています。男性の場合は、ゴルフに集中的に取り組んだ後、女性の場合は大きなショッピングモールで歩き過ぎた後などに、発症しやすいのです」

 こう説明するのは、東邦大学医療センター大森病院人工関節治療センターの中村卓司センター長。膝や大腿骨のさまざまな病気の診断・治療を得意としている。

 「膝の関節が変形する変形性膝関節症は、立ち上がったり、階段を上るときなどに膝に痛みを感じます。特発性膝骨壊死では、安静にしているときにも膝が痛み、夜寝ているときにも痛む『夜間痛』が特徴です」

 骨壊死の状態は、X線検査の膝の画像ですぐにわかるという。しかし、単に骨組織が死んだ状態では痛みは生じない。ゴルフの集中的なラウンドプレーや、長時間のショッピングなど、膝に大きな負荷をかけたときに、骨壊死の部分が潰れるなど変形し、激しい痛みの症状を引き起こすのだ。歩こうと足の裏を地面につけるだけでも激痛が走り、イスに座っているときや、寝ているときも痛みが続く。「疲労骨折と同じ状態なので、安静にして痛み止めなどの薬剤を使い、骨密度が低い場合は、骨粗しょう症の治療を行うことで症状を軽減します。根治的な治療としては手術で、膝の人工関節置換術を行っています」

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