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【ドクター和のニッポン臨終図巻】「カムイ伝」などで知られる漫画家・白土三平 兄弟が異なる肺炎、4日差で死去 コロナ対策により感染症による全体の死者数は減少 (1/2ページ)

 『ゴルゴ13』のさいとう・たかをさん(9月24日没、享年84)に続きまたおひとり、昭和を代表する漫画家が旅立ちました。

 『カムイ伝』などで知られる白土三平さんが、10月8日に都内の病院で亡くなっていたとのこと。享年89。死因は、誤嚥性肺炎との発表です。

 また、報道によれば、長年白土さんの作画を担当されていた実弟の岡本鉄二さんも、兄の死から4日後の、10月12日に後を追うようにして都内の病院で亡くなられたとのこと。岡本さんは享年88。死因は、間質性肺炎との発表です。

 仲の良かったご夫婦が立て続けに逝くというケースは、僕も何度も見てきました。しかし、御兄弟が続けて逝かれるというのは、あまり知りません。

 しかも、兄弟が同じ肺炎で、と思われた方もいるかもしれませんが、誤嚥性肺炎と間質性肺炎は別の病態です。

 誤嚥性肺炎は、嚥下機能の衰えとともに、唾液が睡眠中に気管に流れ込んで引き起こされる肺炎で、高齢になるほど増えていきます。一方、間質性肺炎は、肺の間質(空気が入る肺胞を除いた部分)に線維が増えて炎症を併発する病気です。

 厚生労働省は先頃、2020年の我が国の死因順位を発表しました。全死亡数は約138万人で、その内、肺炎の死者は約8万人で第6位。誤嚥性肺炎は4万人で第7位ですが、先週この連載で書いたように肺炎や誤嚥性肺炎があっても、在宅で穏やかに亡くなった超高齢者の場合は家族と相談し、「老衰」と死亡診断書に書くケースも増えてきました。

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