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【週末、山へ行こう】かつては「関東屈指の城」の跡  八王子城山(東京都) 標高446メートル (1/2ページ)

 低山ハイキングをしていると、山頂や登山道の途中の広場が「城跡」となっているところによく出くわす。戦国時代には、山の険しい地形を利用した山城が多く造られた。たとえば山梨・大月駅から見える岩殿山は山頂に岩殿山城が築城されていた。箱根の湯坂道を歩くと、箱根湯本近くに湯坂城(跡)というちょっとした広場がある。

 低山で見かける「城跡」は、既に建物も、土台さえないことが多く、一見するとただの平地や山頂にしか見えない。それでも山城マニアは「土塁」や「壕」などの痕跡を見つけることができ、往事に思いを馳せることができるようなのだ。以前、初心者向けのハイキング講座の受講者の中に、山城めぐりが趣味という方がいたが、箱根の湯坂城跡を通過したときに、嬉しそうに周囲の観察をしていたのを思い出す。

 山城に詳しくない向きにも山城めぐりの楽しさを感じられるのが、八王子市にそびえる城山だ。八王子城は、小田原北条氏の三代目、北条氏照が築いた城。天正年間(1573-1592)に城が築かれたが、天正18年に前田利家、上杉景勝の軍に攻められて落城した。小高い山の地形を利用して築かれた壮大な城は、関東屈指の規模を誇ったという。

 晩秋に八王子城山を訪れた。登山口近くにガイダンス施設があり、北条氏の歴史や城の概要などが分かりやすく解説されていた。登山口から城山の山頂までは1時間弱の道のり。うっそうとした針葉樹の森の中をゆっくりと歩いて山頂を目指す。石垣がところどころで見られる。城の跡を示す看板も多く、読みながら進む。

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