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【「心不全パンデミック」を防げ】心不全予備群で必要な自己管理は「体重」「血圧」「脈拍」 数値に大きな変化がみられたときは、早めに専門医に相談を (1/2ページ)

 心不全は、心臓のポンプ機能が低下して「脚のむくみ」や「息苦しさ」などの症状が現れる病気。いったん発症(ステージC)してしまうと、傷ついた心臓の筋肉は再生することなく、何度も「急性増悪(悪化)」を繰り返し、心臓の機能がどんどん悪くなる「慢性心不全」の状態に至る。

 心不全を防ぐには、生活習慣病だけがある「ステージA」の段階や、さらに進んで心臓病がある「ステージB」の段階で食い止めておくことが重要になる。この心不全予備群では持病の治療と並行して、どんな自己管理が大切になるのか。国際医療福祉大学・副大学院長(循環器内科)の下川宏明教授が説明する。

 「食事や運動などの生活習慣の見直しは大切ですが、持病の内容や程度によって異なってくるので主治医からの指導をきちんと守るようにしてください。そして、心不全予防の自己管理で基本となるのは、『体重』『血圧』『脈拍』の3つを毎日チェックして記録をつけることです。数値に大きな変化がみられたときは、早めに循環器専門医に相談してください」

 体重は、急に増えていないかどうかがチェックポイントになる。心臓のポンプ機能が低下すると、心臓に戻る血流量が減るので全身の静脈が「うっ血」する。思い当たる理由もなく、1週間に3~4キロも体重が増加した場合は要注意だ。

 血圧が高いと心臓に負担をかける。特に近年急増している「高齢」が原因で発症する「拡張不全」タイプの心不全は、高血圧が大きなリスクファクターになる。脈拍は、脈の打つリズムが規則的かどうかと、脈の速さをチェックする。リズムが乱れている場合は、心不全につながる不整脈が起きている可能性がある。

 これらの毎日のチェックを行いながら、日常生活で特に注意しなくてはいけないことがある。

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