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【マンガ探偵局がゆく】昔読んだ怪奇作品を探して 貸本や雑誌で活躍したホラーマンガ家・浜慎二 (1/2ページ)

 今回は季節外れの怪奇マンガの話題だ。

 「小学校3年生の頃、クラス内でこわいマンガがはやりました。水木しげるさんや楳図かずおさんももちろん読みましたけど、ほかにもいろんなマンガ家の怪奇マンガがあって、それを女子みんなで回し読みしていました。探してほしいのは、そのとき借りた本です。夏休みに親戚の別荘に遊びに行った女の子が、恐怖体験をするというストーリーで、マンガ家の名前は忘れましたが、私と同じ、〈浜〉という字が入っていたはずです。今でも読めるのならもう一度読んでみたいのです」

(浜子・43歳)

 学校怪談やこわいマンガのブームは周期的にやってくるようだ。探偵長の小学生時代にも少女雑誌で恐怖マンガがブームになったことがあった。読むために女の子から雑誌を借りたのを覚えている。

 ブームになった時期のマンガを探すのはなかなかやっかいだ。同じジャンルのマンガが何種類も出ているからだ。

 がんばって探した結果、おそらくこれだろう、という本がやっと見つかった。

 1987年に秋田書店から新書判単行本で出版された浜慎二の『幽霊のすむ館』だ。名前に「浜」の文字が入っていることも依頼人の記憶どおり。

 主人公の木下百合子は中学生。夏休みを利用して不動産会社を経営するおじの別荘に遊びに行くことになる。古びてはいてもすてきな別荘に百合子は大喜びだったが、夜になると奇怪な現象が起きた。見たことのない少女が部屋に現れ消えていったのだ。

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