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【黒田尚嗣 世界遺産旅行講座】先住民の生活がわかる「ロックアート」 オーストラリア・ノーザンテリトリー「カカドゥ国立公園」 (1/2ページ)

 興味深い世界複合遺産の1つにオーストラリアのトップエンドと呼ばれるノーザンテリトリー北部に広がるカカドゥ国立公園があります。かつて「クロコダイル・ダンディー」という世界的に大ヒットしたアクション映画がありましたが、その中でオーストラリア人俳優のポール・ホーガン演じる主人公の生まれ育った場所がその地域です。

 豊かな熱帯雨林や湿地帯が広がり、さまざまな野生動物が生息するだけでなく、重要野鳥生息地に指定されているカカドゥ国立公園ですが、園内を流れる4本の主要な川のうち、3本がアリゲーター・リバー(ワニの川)の名を持っており、川を渡る横断路では映画で見られたようなワニが多く目撃されます。

 しかし、カカドゥ国立公園といえば、やはり壁画のロックアートです。この地では人類最古の石器とされる斧が発見され、4万年以上前から人が住んでいた形跡があり、壁画はオーストラリアの先住民アボリジニの先祖が描いたものと考えられています。アボリジニの人々は文字を持たなかったので謎も多いのですが、壁画は彼らがどのような生活を送っていたかを雄弁に物語っています。

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