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【ドクター和のニッポン臨終図巻】聖マリアンナ医科大名誉教授・長谷川和夫さん 「認知症とは何か?」を世に問いかけ (1/2ページ)

 「今日は何月何日ですか?」「今あなたはどこにいますか?」「桜、猫、電車 3つの言葉を覚えてください。後から聞きます」「100引く7はいくつですか? そこからまた7を引くと?」

 多くの医師が、認知症の診断に使っている「長谷川式簡易知能評価スケール」。この検査の生みの親であり、我が国の認知症治療の第一人者であった精神科医で、聖マリアンナ医科大名誉教授の長谷川和夫医師が、11月13日に都内の病院で亡くなりました。享年92。死因は、老衰との発表です。

 長谷川医師は、「痴呆症」という少し侮辱的な印象を受ける呼称をなくし、「認知症」に改めようと尽力したことでも知られています。認知症は、誰しもがなる可能性があるもので、決して隠すような病気ではない。認知症になっても豊かに生きられる社会づくりを--医師向けの講演会で、僕は何度も長谷川先生からそう拝聴し学びました。

 そんな長谷川先生御自身が、2017年に認知症であることを公表。昨年1月に、『NHKスペシャル 認知症の第一人者が認知症になった』が放送され、大きな反響がありました。

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