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【食と健康 ホントの話】口腔機能は健康寿命に直結! 全身運動で予防、食事の強化も必要 (1/2ページ)

 「健康寿命」を延ばすためには、口腔機能の維持がとても大切だ。近年では「オーラルフレイル」と呼び、早期の老化のサインとして注目されている。老年栄養の第一人者、国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)老年内科の前田圭介医長=顔写真=による、第5回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会での講演をもとに、オーラルフレイルとその対策を考えよう。

 フレイルとは、加齢による心身の虚弱のことで、歩けなくなる、寝たきりになるなどの要介護になる手前の状態。オーラルフレイルもフレイルに類似した概念で、噛んだり、飲み込んだりするための口腔機能が衰えると、心身の機能低下、筋肉の機能低下につながっていく。

 「最初は噛む力が低下したり噛みにくくなったりして、柔らかい食べ物を選んだりします。そうした症状から最終的な経過として、噛む力、飲み込む力が障害レベルまで達したり、さらには心身機能の、全身に及ぼす影響が出たり、全身の筋力低下に至ります。このようにオーラルフレイルとは、口に着目して、全身のフレイルが進行するようなイメージです」

 歯科では、口腔機能低下を評価するために、口腔衛生状態不良や口腔乾燥などの7項目をチェックする。前田医長の老年内科でも評価を行っているが、3項目以上該当すると口腔機能低下症と診断される。

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