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【「心不全パンデミック」を防げ】心不全「ステージC」ではストレス避け治療薬は欠かさずに むくみや呼吸困難、心臓の負担を軽くする (1/2ページ)

 心不全の進行ステージは、心不全と診断されたら「ステージC」となり、治療が難しい状態になると「ステージD」となる。ステージCからステージDの間は、「急性増悪(悪化)」を繰り返しながら進行していく。急性増悪のたびに心臓の筋肉は傷つき、二度と再生することはないので、ステージが戻ることはない。

 ステージCになったら、とにかく急性増悪を起こさせないことが重要になる。そのためには、きちんと薬を飲み続けることに加え、生活習慣を見直し、改善していく必要がある。では、どんなことが急性増悪の引き金になるのか。国際医療福祉大学・副大学院長(循環器内科)の下川宏明教授が説明する。

 「最もよくないのは『心身のストレス』です。緊張したり、興奮したりすることは心臓に負担をかけます。スポーツ観戦に熱くなったり、ケンカや口論、熱弁などはなるべく控えるように心がけてください。また、暑さや寒さも心臓に負担をかけます。炎天下の草むしり、寒い中での雪かきなど、少し無理しただけでも、急性増悪の引き金になるので要注意です」

 心不全を起こすと、全体の約35%が1年内に再入院するとされている。たとえば心臓の左側のポンプ機能が低下(左心不全)すると、肺うっ血や肺水腫が起こり呼吸困難を引き起こす。それで入院することになるが、症状は2~3日ですぐよくなり退院する。しかし、このような入退院を1年に5、6回も繰り返す患者もいるという。

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