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東ちづる

妖演(11/27)

 あずま・ちづる 1960年6月5日、広島県因島市(現・尾道市)生まれ、47歳。関西外国語短大卒業後、OL生活を経て、芸能界入り。司会、アシスタント、クイズ解答者などとして活躍。1996年に「必殺! 主水死す」で映画デビュー。「はんなり菊太郎」シリーズ(NHK)、「温泉若おかみの旅情殺人推理」シリーズ(テレビ朝日系)など出演作多数。「わたしたちを忘れないで−ドイツ平和村より」「「〈私〉はなぜカウンセリングを受けたのか−『いい人、やめた!』母と娘の挑戦」などの著書もある。
東ちづる

【少女時代の夢は漫画家】

 漫画家、水木しげる氏の名作「ゲゲゲの鬼太郎」に、妖怪・のっペらぼうが人だまをフライに揚げて、ねずみ男に差し出す場面がある。

 水木氏の味のある画風で描かれた「人だまフライ」を、少年時代の記者はおいしそうだと思っていたのだが、テレビ番組で同じ感想を楽しそうに話していたのが、この人だった。

 かつての「お嫁にしたい女優No.1」のイメージを持つ人は少なくないだろうが、それは一面に過ぎない。日本の漫画やアニメが世界を席巻し、「萌えブーム」が到来する以前から、漫画好きを公言する珍しい美女としても知られていた。

 少女時代は漫画家になるのが夢だった。好きな作家は、水木氏をはじめ、楳図かずお、石ノ森章太郎、つげ義春、赤塚不二夫の各氏といった顔ぶれ。

 「妖怪の世界にひかれてね、漫画好きになったの。特に好きだったのは男の子が読む漫画。少女漫画は友達から回ってくるから読む、という感じだったわね」。楳図氏といえば、赤白のしま柄の家の建設が何かと話題になっているが、「私なら、近くに住んでみたい!」と目を輝かせる。

【怪の世界にひかれて漫画好きに】

 「昔は、役者仲間でこんな(漫画の)話題が合うのは佐野史郎さんぐらいだったのよ」と笑うが、時代が変わったせいか、最近、新しい仲間ができた。「水戸黄門」の格さん役・合田雅吏だ。京都の東映太秦撮影所で、「妖怪好きなんですってね。実は僕もなんです」と声をかけてきたという。

 自身も太秦で、放送中の主演ドラマ「お江戸吉原事件帖」(テレビ東京系、金曜午後8時)に取り組んでいる。遊郭・吉原の女たちが“仕掛け人”ばりに悪を懲らしめる異色の時代劇で、あでやかな芸者・おれんを演じる。撮影の合間に、共演者の萬田久子、横山めぐみ、小林恵美らと給湯室のOLのノリで盛り上がるのが楽しいらしい。

 「美容の話から芸能界の噂話まで…。あ、私のおすすめのアニメ『鉄コン筋クリート』もみんなで回して見てますよ」

 平日は太秦でドラマ撮影、週末はコメンテーターを務める報道番組「サタデースクランブル」(テレビ朝日系、土曜午前9時30分)の生放送のため帰京するという多忙な毎日。

 台本だけでなく、新聞にも細かく目を通さなければいけないから、さぞかし大変だろうと思ったら、「新聞は読まないと落ち着かないし、吉原が舞台の時代小説も読んでいる。いろいろ読むと脳が活性化するらしく、暗記力も高まるんだって。昔は“ながら族”は怒られたけど、頭にはいいみたい。(そうして培った)集中力と運動神経に頼って毎日を乗り切ってます」

【2歳年下の夫とは“週末婚”】

 飲食店を経営する2歳下の実業家の夫、堀川恭資さんとは“週末婚”の生活が続くが、移動中も電話やメールでしょっちゅう連絡を取り合うラブラブぶりだ。

 「それでいてお互いに邪魔せず、面倒くさい存在にもならないんです」という。ゴルフ、旅行、グルメなど共通の趣味も多いが、残念ながら漫画は違うようだ。

 「ますむらひろしさんの『アタゴオル物語』を勧めたんだけど、夫は読んでいるうちにグーグー寝ちゃった」

 報道番組やボランティア活動などの実績を買われ、2年前の郵政選挙では自民党から出馬要請の動きもあった。政界に進出すれば、漫画好きで若者にも人気がある麻生太郎前幹事長を脅かす存在になったかもしれない。だが、本人は「政治には興味があるけど、政治家に興味はない。外でガヤガヤしていたいタイプだからね」と笑い飛ばす。

 美人で気っぷがよくて、頭もいい。「No.1」の称号はやっぱりダテじゃなかったわけだ。

ペン・宇野貴文
カメラ・柿平博文