ぴいぷる

【内山理名】菜色兼備 大地の恵みと言葉の力で成長中

★自然体…「自分にウソつくのやめよう」

2010.09.13


内山理名【拡大】

 幼いころから風邪をほとんどひかない。今年、久々に熱を出して「何をすればいいのか分からずアワアワしてしまった」というほど、病気とは縁遠い丈夫な身体を誇る。

 何が健康を支えているのだろうか?

 「毎朝、ニンジンのジュースを作って飲んでいます。土くさいのが好き。見た目がきれいなニンジンは絞るとカスばっかりだったりとか、逆に曲がっていても絞り汁がたっぷり、濃く出たり。面白いですよね」

 自然が豊かな環境、畑のある家で育っただけに、野菜を見る目は本物。子供のころにはトマトの収穫や芋掘りを楽しんだ。そういえば最近のニンジンは糖度が増して、どうも根性がない。かじると強烈な香りを感じる昔ながらのものの方が栄養価は高いのだろう。

 そんなニンジンにリンゴやセロリ、ホウレンソウなどを混ぜたジュースで、大地の恵みを体内に補給してから1日をスタートさせる。

 料理好きで、冷蔵庫には好みの食材を常備。オクラ、ショウガ、ミョウガ、ニンニク、レモン…。なかでもアワは「団子にするとモチモチしてすっごいおいしい」とハマっている。

 「レシピ通りの材料がなく、創作しているうちに、すごいおいしいものができた時って、『あっ、天才』と思ったり。フフッ」。料理も自分を高める手段のようだ。

 自然の恵みをいっぱい取り入れているからか、自然体が似合う。純粋、等身大、自然体が何よりの魅力。一方で、そんな自分のスタイルに役者として物足りなさを感じ、悩んだこともあった。20歳を過ぎたばかりのころだったという。

 高校1年生でスカウトされ、「これといって大きな夢もなかったので(芸能界に)すんなりと入れた」。滑り出しが順調だったせいか、ぶつかった壁は大きく感じた。

 「悩みましたね。(女優業で)『ちゃんと−』という表現は変かもしれないけれど、もっとちゃんとやらなきゃいけないかなって。でも1年ぐらい考えて、やっぱり自分にウソをつくのはやめよう、って。疲れてしまうので、下手なことはやめようと思いました、フフッ」

 吹っ切れた後は、演技派女優の道を着実に歩んできた。自然体の味も残しつつ、役に入り込むとホンワカとした素の顔とは180度違う姿に化ける迫力も備わった。

 演じる楽しさを覚えたのは4年前、初めて舞台を経験したときのこと。ドラマにはない公演前の稽古をこなし、同じ役と長い期間向き合い、同じセリフを繰り返し、その意味を掘り下げる。今までとは比べものにならないほど役に深く入り込む喜びを感じ、役を多角的に分析する手法も覚えた。

 映画やドラマは言葉によって組み立てられる。言葉を操る仕事だけに「できるだけきれいな言葉を使いたい」と意識するようにもなった。

 「亡くなった祖母がとてもきれいな言葉を使っていたんだな、と気づきました。孫にも『お願いしますね』とか丁寧な口調で。以前から影響は受けていたのでしょうけれど、最近、よく思いだすようになりましたね。祖母には感謝していますし、尊敬しています」

 大地の恵みと言葉の力を得た女優は今、強くしなやかに成長を続けている。(ペン・久保木善浩、カメラ・古厩正樹)

【主演映画「遠くの空」25日公開】

 主演映画「遠くの空」(井上春生監督)が25日、東京・新宿のケイズシネマで公開される。韓国人の男性上司とひかれ合う役で、流暢(りゅうちょう)な韓国語も披露している。各地で順次公開。

プロフィール 内山理名(うちやま・りな)1981年11月7日生まれ、28歳。神奈川県出身。98年、求人情報誌のCMでデビューし、同年のドラマ「美少女H」で女優デビュー。ドラマは「武蔵 MUSASHI」「樋口一葉物語」、映画は「卒業」、舞台は「リア王」など出演作多数。特技は書道、料理、乗馬と幅広い。

 

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