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【笑福亭松之助】“芸人楽悟家”は健在 五代目松鶴の遺産を残す『教わった落語集』を執筆中 (3/3ページ)

2016.06.09

笑福亭松之助
笑福亭松之助【拡大】

  • <p>笑福亭松之助</p>
  • <p>笑福亭松之助(著)「草や木のように生きられたら」</p>

 「『弟子入りのとき、なんでワシを選んだんや? と聞かれ、センスありますから、と言って怒られ』を前に振り、『本を読んで、師匠文才ありますね』で切る。これね、落語口調ですねん。彼のしゃべりの中に落語が生きている。これはうれしかった。落語に戻る? そんなバカなことをするなといいますわ。もう落語はやらんでいいでしょ」

 いま、師匠の落語を残し、芸人落語家を育てるため、次作『教わった落語集』を執筆中だ。

 「これまでの落語全集は口述筆記が多い。私は新喜劇の台本を書いていた経験から『ここで右向く、左向く』と事細かくト書きを入れてます。良き先輩が少なくなるなか、五代目松鶴の落語はこういうのやったというのも残したい。いつか誰かが落語をやるときの手掛かりになってくれたら。あと、演芸場にくるお客さんにも分かるように、標準語の落語も書いてみようと思ってます」

 卒寿を迎えてなお“芸人楽悟家”は健在だ。 (ぺン・田中一毅  カメラ・沢野貴信)

 ■しょうふくてい・まつのすけ 落語家。1925年8月6日、神戸市生まれ、90歳。1948年に五代目笑福亭松鶴に弟子入り。落語家と役者の垣根を越えた「芸人」として、宝塚新芸座などで活躍。59年、「吉本ヴァラエティ(吉本新喜劇)」では作・演出・主演の三役をこなす。その後も、映画「岸和田少年愚連隊」やテレビドラマ「藤沢周平の人情しぐれ町」など数多くの作品に出演する。

 趣味は読書、水墨画、日曜大工、囲碁と多彩。水泳は、日本マスターズ水泳協会の大会で、100メートル、200メートル自由形で1位をとり、2010年に第11回ベストスイマー賞を受賞。最近、9歳の孫に落語の稽古をつけようとしたが、「せがれが『あかん』というたんで…」と断念したという。

 

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