愛称は、ヤマサキパン。朝の情報番組「めざましテレビ」、平日お昼前の生活情報番組「ノンストップ!」、日曜の情報バラエティー「ワイドナショー」と、3本のレギュラーを掛け持ちするフジテレビの顔だ。
「すべて等身大の自分でぶつかっていますが、番組ごと時間帯が違えば空気も違う。求められるものに合わせる工夫も必要です。たとえば『めざまし』は雰囲気が明るく活発で、私も一発ギャグをよく披露しますが、視聴者に落ち着いた主婦の多い『ノンストップ!』では絶対やりません」
2010年に入社、昨年の好きな女性アナウンサーランキング(オリコン)で4位に入る人気アナに成長した。この世界を目指したきっかけは、大学時代に母親の勧めで地元で親善大使「倉敷小町」の活動をしたことだった。
「勉強しない私に、母が『学生生活、何か残しなさい。地域に貢献することをしてみたら?』と。それで活動するうち、意外と人前でお話しすることが嫌いじゃない自分に気づきまして」
地元の放送局と仕事する機会もあり、アナウンサーの華やかさにあこがれを抱く。自分がなれるとは思わなかったそうだが、「社会勉強のつもりでテレビ局の試験を受けてみれば」と、これまた母の言葉が背中を押して、見事合格。そこには意外な“素質”が。
「どうせ受からないと思っていたので、他の方がガチガチに緊張する中、私は東京の景色でも見て帰ろうというテンション。面接官を前に『これがフジテレビの人かあ』。試験会場がガラス張りでレインボーブリッジが見えて、『すごい会社だなあ』。楽しむ余裕がありました。素の自分が出せたんです」