zakzak

記事詳細

暮らし向き、実感は今なおデフレ… 脱却に必要な条件とは? (1/2ページ)

 今年こそは脱デフレ元年になるのか。日銀が発表した「生活意識に関するアンケート調査」(昨年12月実施)結果が興味深い。

 暮らし向きを国民がどう受けとめているかを知ることはいわば政治の要諦だ。1984年、筆者がワシントンに駐在していたとき、政権1期目のレーガン大統領は再選を目指した選挙戦で、「あなた方の生活は良くなったか」と聴衆に問いかけると「イエス」との声が湧き上がり、ライバルに圧勝したことを思い出す。

 グラフは日銀調査のうち、1年前に比べた「暮らし向き」と「物価に関する意識」を抜き出して推移を追っている。暮らし向きが良くなったとする回答の割合から悪くなったとする割合と、物価が「上がった」とする割合から「下がった」とする割合を差し引いた数値である。1997年から始まった慢性デフレのもと、暮らし向きが悪いと感じる消費者が多いのはよく理解できる。賃金など収入が減るからだ。

 他方で、経済統計上の物価が下がり続ける状態がデフレなのだが、物価が上がっているという意識を持つ消費者がほぼ一貫して多数を占める。統計と実感のズレのようではあるが、家人から「あなたはデフレというが、物価は上がっているよ」と文句を言われ続けてきた。身近な生鮮食料品の一時的な値上がりの印象が脳裏に残るし、食用油や加工食品なども同じ値段で中身が減っているから物価が高くなっている感覚が強いのだ。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース

アクセスランキング