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親の物忘れを「年のせい」で放置するリスク 子世代に返ってくること忘れるな (1/2ページ)

 先日、上場企業の取締役から独立してコンサルティングをしている知人が、筆者のオフィスを訪れた。実に10年ぶりの再会だったが、彼は「僕もここにきて、まさに高齢の“親のこと”まっただ中ですよ」と語ってくれた。彼の父親は80代だが、最近になって認知症であることがわかったのだという。

 父親はお堅い職業に就いていたのだが、数年前にリタイアして悠々自適な暮らしをしていたはずだった。ところが、ある日突然、帰るべき自宅がわからなくなり、交番から彼に電話が入ったことから認知症が判明したそうだ。

 慌てて迎えに行った彼はその後、父親を郊外のサービス付高齢者向け住宅に転居させ、毎週様子を見に行っているという。これまでは年に2、3回しか顔を合わせることのなかった父親と、今では毎週顔を合わせることになったのだ。

 以前、当欄でも書いたが、親が軽度の認知症になっても、「物忘れが激しくなったのは年のせいだから仕方ない」と子供たちが放置してしまうケースは少なくない。それが後日、大きなリスクとして自分たち(子世代)に返ってくることを忘れてはならない。

 実際、2012年には462万人(65歳以上の高齢者の7人に1人)だった認知症患者は、団塊世代が全員75歳を迎える2025年には700万人(65歳以上の高齢者の5人に1人)になると推計されている。

 少しでも違和感を覚えたら、早期に医師に診てもらうことが大事だが、「認知症の病院に検査に行こう」と声をかけられた親が抵抗感を持つことも考えられる。そこで、例えば、まずかかりつけ医に診てもらい、その結果を踏まえて、専門医を紹介してもらうというやり方もある。

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