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【ぴいぷる】あの「突っ張り棒」さらなる進化へ 新聞記者から決意の転身、35歳3代目社長・竹内香予子さん (1/3ページ)

 全国のほとんどの家庭にある「突っ張り棒」。隙間を仕切って棚を作ったり、家具や冷蔵庫などを固定したりする防災用品としても注目されている。この突っ張り棒を日本で初めて製造販売し、一般に広めた平安伸銅工業(大阪市西区)の3代目社長だ。

 従来の突っ張り棒の特徴を生かし新商品開発でも話題を集める。部屋になじむデザインとカラーで空間に一本の線を描くようなおしゃれ突っ張り棒「ドローアライン」や、市販の木材と組み合わせて、壁や床を傷つけることなく女性でも簡単に柱や棚を作ることができる組み立てキット「ラブリコ」など、新しい生活スタイルを提案する商品を販売している。

 「まさか家業を継ぐなんて思っていませんでした。子供のころから医師でもある母親から『自分でも仕事を持ち、経済的に自立することで、自分や家族が幸せになる』と教えられ、何かの分野で専門性を高められるような仕事に就こうと思っていました」

 大学卒業後、選んだ職業は新聞記者だった。高校の課題で行った曾祖母の戦争体験についてのインタビューでは、埋もれてしまいそうな貴重な体験を「誰かが聞き、文字に残す」ことの大切さとして実感した。大学在学中には、日中関係が悪化していた時期の中国に留学。反日デモにも遭遇し、厳しい現実を目の当たりにした。これらの体験が報道を目指すきっかけになった。

 2006年に産経新聞に入社し、滋賀県の大津支局に配属になった。丸3年、事件や事故、行政などを取材し、忙しい日々を過ごすうちに転機が訪れる。長年会社を率いていた父親が大病を患ったのだ。後継者は決まっていない。「少し会社を手伝ってくれないか」。両親から初めてこんな相談を受けた。

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